最近、冬の寒さが少しずつ和らいできて、空気がやわらかくなってきたなって感じます。
風も冷たすぎなくて、外を歩いていると、なんとなく気持ちがいいです。
春って、やっぱり心地いい季節だなと思います。
気温も穏やかで、空気も重くなくて、生き物が動き出す感じというか、街の雰囲気もどこかほのぼのしていて。
でも、なんだか、好きなんですけど、好きじゃない感じも同時にあるんですよね。
言葉にすると変ですけど、気持ちはいいのに、心のどこかがザワザワするというか。
落ち着かない感じが、いつもこの時期になると出てきます。
新学期が始まる前の、あの感じに少し似ていて。
当時はそこまで深く考えてなかったですけど、「なんか緊張するな」って感覚は、毎年ありました。
今思うと、あれって、楽しみよりも、不安のほうが強かったのかもしれません。
ワクワクがゼロだったわけじゃないんですけど、それ以上に、落ち着かない感じのほうが残っていて。
出来れば、学校が始まらなければいいのになって、そんなふうに思っていたこともありました。
「友達に早く会いたい」って気持ちも、そんなに強くはなかった気がします。
環境が大きく変わるわけでもないのに、クラスが変わるだけ、学年が上がるだけなのに、それでも、あの空気の切り替わる感じが、なんとなく億劫でした。
今考えると、不思議です。
僕は、新しいこと自体が嫌いなわけじゃないんです。
むしろ、新しいことをやるのは好きなほうだと思います。
一人で新しいことを始めるのも嫌いじゃないし、誰かと一緒に新しいことをやるのも、別に苦手というわけではない。
でも、新学期みたいな「新しさ」だけは、どうしても、少し違う感覚があって。
何が違うのかは、正直、はっきりしません。
自分で選んだ新しいことと、外から与えられる新しいことの違いなのか。
自分で決めて進む変化と、勝手に切り替わっていく環境の違いなのか。
コントロールできるかどうか、読めるかどうか、そういう違いなのかもしれないし、そうじゃないのかもしれません。
ただ、春になると、心地よさと同時に、少しだけ、身体の奥が緊張する感じがあって。
理由はちゃんと分からないけど、安心する感覚と、不安になる感覚が、同時に存在している感じがします。
「好きだけど好きじゃない」って、すごく曖昧な言い方だけど、今の僕の感覚は、それに近いのかもしれません。
心地いい風を感じながら、気持ちはいいはずなのに、どこか落ち着かない。
懐かしい感じもするのに、同時に、少しだけ、身構えている自分もいて。
別に何かが起きるわけでもないのに、何かが始まる感じだけがしています。
たぶん、季節そのものが怖いわけじゃなくて、人が怖いわけでもなくて、新しいことが嫌いなわけでもなくて。
でも、じゃあ、何に反応してるのかと言われると、それもうまく言葉にできません。
空気が変わる感じなのか、雰囲気が切り替わる感じなのか、「始まる」っていう気配そのものなのか。
よく分からないまま、毎年この時期になると、同じような感覚が戻ってきて、それを、なんとなく、「あぁ、またこの感じか」って受け取っています。
今日も、外の風が気持ちよくて、空気はすごく穏やかなのに、心のどこかが、静かにザワついていて。
その理由を探そうとしているのか、探さなくてもいいのかも分からないまま、ただ、こうして考えていると、春って、やっぱり好きで、でもやっぱり、少しだけ落ち着かない季節だなって思いながら、今も、なんとなく、この感覚の正体が何なのかを、自分の中で探している途中です。
今日はこれでおしまいです。
ではまた。
