こんばんは、しゃーろです。
現在、日本語のオリジナル教材を作っている中で、InputセクションとPracticeセクションは大体構成案ができたのですが、次のContextセクションの構成案がまだぼんやりしています。
なので、今回はContextセクションに絞って考えていきたいと思います。
Contextセクション(シチュエーション演技)の目的は、
「動詞」を文脈(Context)と結びつけて、“使える日本語”にする
というものです。
「Input → Practice → Context」という流れは、言語習得の自然な順序(理解→反応→運用)に沿っています。
単語や文型を知識として覚える段階(Input・Practice)から「どんな場面で」「どんな意図で」使うかを体験的に理解する段階へ進めます。
💡 全体構成(H5P対応)
| ステップ | 内容 | 使用H5Pタイプ | ねらい |
|---|---|---|---|
| ① シーン導入(Story) | 朝〜夜の一日の流れをイメージで提示 | Course Presentation | 動詞が使われる文脈を理解する |
| ② 文脈理解(クイズ) | シーンに合う動詞を選ぶ | Multiple Choice / Image Choice | 「文脈+動詞」の結びつきを確認 |
| ③ ロールプレイ(会話練習) | 「あなたの一日」を話してみる | Dialog Cards / Audio Recorder | アウトプットで定着 |
🏡 ① シーン導入(Course Presentation)
スライド構成案
| スライド | 画像 | 音声 | テキスト(控えめ) |
|---|---|---|---|
| 1 | 🍚 朝ごはんの写真 | 🔊「あさ、ごはんをたべます。」 | たべます |
| 2 | ☕ コーヒーの写真 | 🔊「コーヒーをのみます。」 | のみます |
| 3 | 🛏 夜のベッド | 🔊「よる、ねます。」 | ねます |
➡️ H5Pではスライドの「自動再生+音声読み上げ」でストーリー感を演出。
🎯 ② 文脈理解(Image Choice)
タイトル
🎯 どれ?「たべる」「のむ」「ねる」?
設問例
🔊「たべます!」
🖼️ A. ベッドの写真
🖼️ B. ごはんの写真 ✅
🖼️ C. コップの写真
正解時 → 🍀ピンポン音
不正解時 → 💦ブッブー音
👉 コツ:同じ「音声」で複数のクイズを作ると、学習者が“聞いて即反応”できるようになります。
🗣️ ③ ロールプレイ(Dialog Cards or Audio Recorder)
タイトル:
🎤 あなたの いちにち!
例:
| カード | 表 | 裏 |
|---|---|---|
| 1 | 朝、なにをしますか? | ごはんをたべます。 |
| 2 | ひる、なにをしますか? | コーヒーをのみます。 |
| 3 | よる、なにをしますか? | ねます。 |
🔊(追加機能)「あなたの声を録音して聞いてみましょう」
→ H5P「Audio Recorder」でもOK。
🌙 補足:流れのつなぎ方(サイト構成イメージ)
Lesson 8:たべる・のむ・ねる
┣ Input:音とイメージで導入(音声+画像)
┣ Practice:反応ゲーム(Image Choice)
┗ Context:シチュエーション演技(Course Presentation+Dialog Cards)
👉 この流れを続けることで、
学習者は「知る → 反応する → 使う」の自然なサイクルを何度も繰り返せます。
🌼 今後の応用(次のレッスン例)
- 「かいます・みます・いきます」→ 買い物・週末のContext
- 「ききます・よみます・かきます」→ 学校・勉強のContext
- 「あそびます・はなします・あいます」→ 友だちのContext
🗣️ ③ ロールプレイ(追記)
極力文字を使いたくないので、別のアプローチを考えます。
Dialog Cards は「音+イメージ」だけで成立させる。
💡目的
文字ではなく耳と口での反応ループを作る。
→「聞いて理解 → 話して再現」という“音の往復運動”を自然に身につけさせる。
🔊 構成案(音声中心ロールプレイ)
使用H5Pタイプ:
- Audio Recorder(録音練習)
- Course Presentation(音声+画像ストーリー)
- Dialog Cardsではなく、音声クリック+録音型に変更
💬 流れ例(Course Presentation内で再現)
| スライド | 画像 | 音声 | 学習者アクション |
|---|---|---|---|
| 1 | 🍚 朝ごはんの写真 | 🔊「あさ、ごはんをたべます。」 | 聞いてまねする |
| 2 | ☕ コーヒーの写真 | 🔊「コーヒーをのみます。」 | 聞いてまねする |
| 3 | 🛏 夜のベッド | 🔊「よる、ねます。」 | 聞いてまねする |
→ 最後に「あなたの声を録音してみよう」ボタン(Audio Recorderブロック)
🗣️ 応用版(ロールプレイ体験)
タイトル:
🎤 あなたの いちにち!
構成例:
| スライド | 画像 | 音声A(ナレーター) | 学習者の役割 |
|---|---|---|---|
| 1 | 朝の食卓 | 🔊「あさです。あなたはなにをしますか?」 | 🔴録音「ごはんをたべます」 |
| 2 | カフェの写真 | 🔊「ひるです。なにをしますか?」 | 🔴録音「コーヒーをのみます」 |
| 3 | ベッドの写真 | 🔊「よるです。なにをしますか?」 | 🔴録音「ねます」 |
👉 つまり、Dialog Cardsのような文字反転ではなく、
音声で問いかけ → 音声で答える構成です。
✅ メリット
- 学習者は目ではなく耳で理解するようになる
- 「音→意味」の結びつきが強くなる(母語の干渉を減らせる)
- “自分の声”を聞くことでアウトプットが加速
- 読み書きが苦手な初学者にも対応できる
⚙️ 技術面(H5P設定ポイント)
- **音声ファイル(MP3)**は短く・明瞭に
- 音声再生ボタンは大きく(スマホでも押しやすく)
- 「字幕なし」(意図的に)
- Audio Recorderの保存は無効でOK(再生だけで十分)
💡補足:将来的に文字を導入するタイミング
Lesson 10〜15あたり(中級の入口)で初めて文字を「補助」として導入します。
- すでに「音で意味が分かる」状態で文字を見せる
- 「この音はこう書くんだ」と視覚と聴覚を統合する
